2020/12/21 01:20

遅くにこんばんは。ColorfulStonesです。


ようやくインドから石が届き始め、少しずつではありますが色々制作を開始しました。
そんな中、入荷してきたターコイズ。ですが、これは商品としてラインナップに載せることはありません。
もちろん値段的な面から純粋なターコイズではないと重々承知の上での購入だったのですが…



ターコイズはご存じの方も多いかと思いますが、ハウライトという白い鉱石にターコイズの色を付けた「ハウライトターコイズ」、
名称があるかかないかは定かではありませんが砕いたものを練って樹脂などで固めたもの、などちょっといわくつき?なものが数多く存在しています。
その他にはコッパーターコイズといったあえて砕いて、あえて色々混ぜて作る石もありますが、それらはそういうものとして売っているので問題はないと考えています。きれいですし。(コッパーオイスターターコイズなど)

実際問題、価格が安い物の殆どが純粋なターコイズではないのが普通です。

では今回の写真のターコイズというと…

「染めて砕いて練ったもの」

でした。

ちなみに行った判別方法は以下の通りです。
まず、アセトン。染めの場合、その色が落ち、石の地の色が見えます。
今回は白くなりました。

次に裏面。
経験がある方もいらっしゃるかもしれませんが、粘土などで通常の湿った感じの物に少し乾いたものを混ぜ合わせ、その塊を切ったりするとその表面に空洞というか隙間というか、そんなものができることがありませんか?
まさしくその特徴が裏の方に結構な割合でありました。写真では裏面が写ったものもなかったですしね…
練りのターコイズは純粋なターコイズが高価なので、廉価版的に割と見かけはしますし、「原材料」がターコイズであることは間違いないのでまだフォローできたかもしれませんが、こうなるともう何を混ぜているかもわからないですし、少なくともターコイズではない、ターコイズ色の何かになってしまいますし。

かろうじてうわさに聞く、それどころか石ですらないプラスチック、というところまではいってませんが(溶けなかったので)、流石に少し悪質です。ちなみに販売名としては100%Naturalと書いてありました。当然そうは書いてあってもハウライトか練りかどっちかでしょ?という感覚で購入しましたが、まさか両方とは。

インドからの入荷はいくつかの業者さんをメインとして仕入れを行っていますが、材料によっては事前のやり取りもなく初見での購入になることもあります。まさに今回はそういった業者さんです。

インドの業者さんはフレンドリーな方も多く、ちゃんとしているところは色々な面でかなり親切な対応をしてくれるのですが、今回のようなところもあるので初見のお店は大量の注文をしないことにしています。
それで初回分が届いた後、その後の取引を継続するかどうかを決めていますが、今回は当然継続しません。

ターコイズはそういうものとはわかっていたので、それだけならまぁ、そんなものだよね、で済ませてもいいのですけど、他にもいろいろ問題がありまして…おそらく商品としてはおろか、Instagramでも、下手したらもう話題にも挙げられることのないある石がありまして…

その石はなぜか直接テープが裏面にべったり貼り付けられており、経年劣化でべたべたになっている状態で届いたのです。
頑張って拭き取ってはみたもののテープの跡が落ちずどうしても使い物にならない状態でした。
その石は残念ながら私の修行用として使用することにします。(形も大きさもよかっただけに残念な反面、練習用にはいい感じというどう捉えていいかわからない結果に)

ちなみにこの前後で他のインドの業者さんのところから届いた石があったのですが、非常に状態もよく、包装などもかなりいい形で送って頂きました。
…多分この対比が余計にひどく感じてしまう一つの要因だったよね、とも感じつつ、今回はこの辺で。